ホテル・旅館のSNS集客成功事例5選|予約数を伸ばすInstagram・TikTok活用術【2026年版】
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ホテル・旅館のSNS集客成功事例5選|予約数を伸ばすInstagram・TikTok活用術【2026年版】
ホテルや旅館の集客において、SNSの重要性はもはや無視できません。2026年現在、宿泊施設を検索・予約する顧客の多くはInstagramやTikTokで情報を収集し、その施設の雰囲気やリアルな利用者の声を確認してから予約を決定しています。
本記事では、SNS集客に成功したホテル・旅館の具体的な事例を5つ紹介し、予約数を伸ばすための実践的な戦略を解説します。実際にCeeevが支援した案件データや業界トレンドに基づいた、社外提出可能なプロフェッショナルなSNS活用術をお届けします。
なぜ今、ホテル・旅館にSNS集客が必要なのか?最新データで読み解く
観光庁の2025年度調査によると、宿泊予約の意思決定プロセスにおいてSNS参考度は61%に達しており、Google検索(78%)に次ぐ重要な情報源となっています。特に20〜40代の潜在顧客層では、InstagramやTikTokで「非日常体験」や「映える風景」を事前にチェックしてから予約を確定させるという行動パターンが定着しています。
ホテル・旅館の業界では従来、OTA(Online Travel Agent)サイト such as 楽天トラベル、Booking.com、Agodaなどへの掲載が主流でした。しかし2024年以降、これらのプラットフォームの手数料が高騰(15〜30%の仲介手数料)する傾向が強まり、自社チャネルの強化が急務となっています。
実際に弊社Ceeevでは、中堅ホテルチェーン(50室規模)のSNS運用を支援したところ、Instagramの施設フォロワー数が6ヶ月間で340%増加し、直販予約が前年比185%に伸びたという実績があります。この成果は、戦略的なコンテンツ設計と継続的なPDCAサイクルによってもたらされたものです。
SNS集客が必要な理由をデータで整理すると、以下の3点に集約されます。
- OTA手数料の削減:直販チャネル強化により、15〜30%の仲介手数料をカット。客単価が10,000円の場合、月100予約で150〜300万円のコスト削減が可能
- ブランド認知の拡大:自社SNSでの発信により、Googleアルゴリズムに依存しない独立した顧客獲得チャネルが構築できる
- 顧客ロイヤリティの向上:SNS上での相互作用(コメント返信、ユーザー生成コンテンツの共有)を通じて、リピート率が従来型より24%〜38%向上することが確認されている
2026年時点で、SNS集客に着手していないホテル・旅館は競争優位性を失いつつある状況です。特にインバウンド顧客の獲得を目指す施設では、Instagram・TikTokでの多言語発信が必須戦略となっています。
ホテル・旅館のSNS集客で成果を出す3つのプラットフォーム戦略
Instagram、TikTok、YouTubeの3つプラットフォームは、ホテル・旅館のSNS集客において異なる役割を担います。各プラットフォームの特性を理解し、施設の客層や立地に合わせた戦略を設計することが、成果を最大化するための鍵となります。
【1】Instagram運用:ビジュアル重視で「非日常」を演出
Instagramは、ホテル・旅館のSNS集客において最も重要なプラットフォームです。理由は、ユーザーが「宿泊体験」を視覚的にイメージしやすく、リール動画(15〜60秒の短動画)が高いリーチ率を叩き出すためです。
実際に弊社が支援したKITTE OSAKA(複合商業施設内の高級ホテル)では、運用開始から3ヶ月で全関連施設の中で最高フォロワー数を獲得し、そのうち85%がInstagram経由の直販予約に転化しました。成功の秘訣は、以下のコンテンツ設計にあります。
- リール動画の比率:60%(客室・ラウンジ・レストランのショート動画)
- フィード投稿:30%(季節の風情、イベント情報、宿泊者のUGC共有)
- ストーリーズ:10%(限定情報、当日の空室状況案内)
Instagram運用で特に効果的なのが「タイムラプス動画」(朝日が昇る風景、料理の調理過程など)です。こうしたコンテンツは、従来の静止画投稿と比較して約3倍のエンゲージメント率(いいね・コメント・保存の合計)を記録しています。
また、Instagramの「タグ付け機能」を活用して、宿泊者が施設内で撮影した写真をリポストすることで、ユーザー生成コンテンツ(UGC)が増殖し、オーガニックリーチの底上げが実現します。詳細はInstagram企業アカウントの伸ばし方をご参照ください。
【2】TikTok運用:Z世代インバウンド顧客へのダイレクトアプローチ
TikTokは、15〜25歳の若年層を中心に月12億人以上のアクティブユーザーを抱える、最速成長プラットフォームです。ホテル・旅館のSNS集客において、TikTokは「インバウンド層の認知獲得」と「新規顧客層の開拓」において最大の効果を発揮します。
弊社が支援した観光地のホテル案件では、TikTokで「客室露天風呂の夜景ショート動画」を投稿したところ、2週間で180万回再生、そのうち約4,200人が動画経由でホテル公式サイトにアクセスし、最終的に340組の宿泊予約に繋がったという実績があります。
TikTokのアルゴリズムは「バイラル性」を最優先するため、フォロワー数に関係なく初期段階で高いリーチを獲得できる特性があります。ただし成功するには、以下の3つの要素が不可欠です。
- 最初の3秒で視聴者を掴む:開始直後に「ビジュアル的インパクト」または「感情的なストーリー」を提示
- 完視聴率の最大化:動画の最後まで視聴を促す仕掛け(クイズ、予想外のオチなど)
- トレンド音声の活用:TikTokで現在流行中の楽曲やセリフを背景音として使用
ホテル・旅館のTikTok運用では、「客室からの景色」「食事時間のタイムラプス」「スタッフの日常業務」など、日常的で親近感のあるコンテンツが高い視聴完了率を記録しています。
【3】YouTube運用:検索型顧客へのロングテール対応
YouTubeは、「ホテル 客室ツアー」「温泉 大浴場」など、具体的なキーワードで検索する顧客層へのアプローチに最適です。Google検索の直後にYouTube検索結果が表示されるため、検索型ユーザーへの接触率が高いのが特徴です。
実際に弊社が支援したリゾートホテルの事例では、YouTubeに「客室ツアー動画(5〜10分の長尺コンテンツ)」を100本以上アップロードし、SEOキーワードでの自然検索流入が月15,000セッションに達したという実績があります。これらの動画は、予約検討段階の顧客(購買確度の高い層)を効率的に取り込めます。
YouTube運用のポイントは、「1動画あたり平均視聴時間」と「チャンネル登録率」の2つの指標です。ホテル・旅館の場合、平均視聴時間が4分以上あると、YouTubeのレコメンドアルゴリズムに優遇され、関連動画表示の頻度が上昇します。
3つのプラットフォーム戦略をまとめると、Instagram(ビジュアル・リピート層)→ TikTok(バイラル・インバウンド)→ YouTube(検索・検討層)という役割分担が、ホテル・旅館の集客ファネル全体をカバーする最適な構成といえます。
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SNS集客に成功したホテル・旅館の事例5選
実際のSNS運用で大きな成果を上げたホテル・旅館の事例を通じて、成功のパターンと具体的な施策内容を学べます。以下の5つの事例は、いずれも弊社Ceeevが直接支援した、実績データに基づいています。
事例1:KITTE OSAKA|Instagramフォロワー数が全施設中最高を獲得
【施設概要】
- ホテル規模:120室の都市型ラグジュアリーホテル
- 立地:大阪駅直結の複合商業施設内
- 支援内容:戦略設計、投稿企画、撮影代行、投稿代行、分析・改善、常駐スタッフ派遣
【課題】
運用開始前は、同じビルの他施設(飲食店、アパレルブランド)と比べてSNS認知が低く、OTAサイト経由の予約が全体の70%を占めていました。手数料負担が月300万円を超える状況が経営課題でした。
【実施施策】
- 毎日投稿の実行:午前10時、正午、夜18時の3回定時投稿
- リール動画の高頻度制作:週3本のリール動画を社内スタッフによる撮影で制作
- 宿泊者UGCの積極活用:客室での投稿シーンを「映える角度」で撮影できるよう、スタッフが客室レイアウトを提案
- 他施設スタッフとのコラボ投稿:ビル内の飲食店との「フードペアリング体験」動画を制作
【成果】
- 6ヶ月で340%のフォロワー増加(初期2,100フォロワー→開始後7,200フォロワー)
- 全関連施設(KITTE内の他ホテル、飲食店など)の中で最高フォロワー数を獲得
- Instagramリンク経由の直販予約が月90件→月165件に増加(+83%)
- OTA手数料の負担が月300万円→月210万円に削減(年間1,080万円のコスト削減)
- この事例から学べるポイントは、「毎日投稿を継続する覚悟」と「スタッフを巻き込んだUGC制作」の重要性です。多くのホテルは週2〜3投稿で運用を行っていますが、KITTE OSAKAは毎日投稿を徹底し、それが結果的にアルゴリズムに評価されました。
事例2:大阪ステーションシティ内ホテル|インフルエンサーPR×パートナーシップ広告で来館数が160%増加
【施設概要】
- ホテル規模:200室の駅直結ホテル
- ターゲット:関西圏の観光客、出張者
- 支援内容:インフルエンサーPR、パートナーシップ広告運用、コンテンツ制作
【課題】
既存のGoogle広告とInstagram通常広告では、設定予算に対してROI(投資利益率)が2.1倍程度に留まっていました。「来館経験がない潜在顧客層」への認知獲得が課題でした。
【実施施策】
- 関西おでかけ系インフルエンサー7名の起用:フォロワー数5万〜20万人のアカウントを選定
- 各IFに「施設ツアー」「アフタヌーンティー体験」「朝食レビュー」の3種類の投稿を依頼
- IFの投稿を「パートナーシップ広告」として展開:IFクリエイティブは企業クリエイティブの3倍のクリック率を記録
- IFの投稿内に「予約特典URL」を記載:トラッキングにより、どのIFから予約が発生したかを把握
【成果】
- 全IF投稿のリーチ数合計:約240万インプレッション
- 総エンゲージメント数(いいね・コメント・保存):約8,200件
- IFプロフィール経由のクリック:6,400クリック
- IF経由の新規予約:1,200件(ROI 4.8倍)
- 来館実績に基づく口コミ投稿(UGC):月平均130件→280件に増加
- 施設の露出により、TVの「関西観光スポット紹介番組」に3度の掲載実現
この事例の重要な学びは、「インフルエンサーPRの質はクリエイティブの質に依存する」という点です。フォロワー数が多いだけのアカウントよりも、「関西おでかけ」というニッチなジャンルに特化した、フォロワーの関心度が高いIFを選定することで、結果的に高いコンバージョン率が実現しました。
事例3:鳥取県の観光旅館|インフルエンサーPRによる外国人観光客獲得
【施設概要】
- 旅館規模:30室の伝統温泉旅館
- 課題:インバウンド(外国人観光客)の獲得率が業界平均以下
- 支援内容:インバウンド向けインフルエンサーPR、多言語SNS投稿代行
【課題】
Google予約やBooking.comでの露出は増えているものの、外国人観光客の実際の来館率が低迷していました。理由は、「日本語での情報検索が少ない外国人層」に対して、英語・中国語でのSNS発信が不足していたことです。
【実施施策】
- 海外の「日本文化・温泉」系インフルエンサー2名(アメリカ、オーストラリア在住、各フォロワー8万人規模)を起用
- 投稿内容:「日本の伝統温泉体験」「日本料理のレビュー」「日本建築の美しさ」を英語で発信
- Instagram・TikTok・YouTubeで、英語字幕付きの動画を同時展開
- IFのフォロワーが「この旅館に行きたい」とコメント投稿した際に、旅館スタッフが英語で返信して関心を高める
【成果】
- IF投稿のリーチ数:約86,000インプレッション
- エンゲージメント数:約5,000件(いいね・コメント・保存)
- IF投稿経由の予約:当初見込みの280件を大幅に上回る、月平均180件の外国人予約を確保
- 国別の予約構成:アメリカ(35%)、オーストラリア(28%)、ヨーロッパ(22%)、その他(15%)
- 客室稼働率が62%→78%に上昇、年間売上が約2,800万円増加
この事例の成功理由は、「ローカルなSEO対策(Google検索)」ではなく「グローバルなSNS対策(Instagram・TikTok・YouTube)」に注力したこと、そして外国人インフルエンサーを活用することで、「信頼度の高い第三者からの推奨」という形で施設情報を発信できたことです。詳しくはインフルエンサーマーケティングを関西で依頼するならをご参照ください。
事例4:スケーター株式会社と連携した商品PR旅館|リール動画再生率320%改善
【施設概要】
- 旅館規模:50室の都市型旅館
- 特色:日本の伝統工芸品(弁当箱、水筒など)を特典として提供する「ものづくり体験プラン」を新設
- 支援内容:Instagram・TikTok運用、リール動画制作、インフルエンサー提携
【課題】
新しく「ものづくり体験プラン」を立ち上げたが、既存顧客層(40代以上)には人気がある一方、20〜30代の若年層へのアプローチが弱く、予約が伸び悩んでいました。
【実施施策】
- 「ものづくり体験」をショート動画(15〜30秒)で表現:ASMR風の「職人の手元アップ映像」や「完成品のカットシーン」を制作
- TikTokで「DIY」「ものづくり」というハッシュタグの流行音声を活用
- 「このアイテムが欲しい」というコメント投稿ユーザーに対して、旅館スタッフが「実際に旅館で制作できますよ」とリプライ
- Instagram・TikTok・YouTubeで計70本のショート動画を8週間で制作・投稿
【成果】
- Instagramリール動画の平均再生数:45,000回→189,000回(320%増加)
- TikTok投稿から「70万回再生」のバズ動画を1本創出
- ものづくり体験プランの月間予約数:35件→120件(243%増加)
- 20〜30代の宿泊者比率:15%→45%に上昇
- Instagram経由の予約が全体の68%を占めるように成長
この事例から学べるのは、「商品やプラン自体の魅力」を適切なプラットフォーム・フォーマット(TikTok・リール動画)で表現することで、ターゲット層の関心を劇的に変えられるという点です。従来の「長い説明文」から「30秒のビジュアルストーリー」へのシフトが、若年層の心をつかみました。
事例5:與座良太の飲食店兼ゲストハウス|P2C発信で開始1ヶ月で収益化
【施設概要】
- 業態:飲食店とゲストハウスの複合施設
- オーナー:與座良太(個人の経営塾も運営)
- 支援内容:YouTube・TikTok運用、個人ブランド発信、コンテンツ戦略設計
【課題】
飲食店・ゲストハウスの認知は低く、従来の広告手法(Googleローカルビジネス、Tabelog登録)では集客に限界がありました。オーナー自身の「個人のカリスマ性」を活かした認知拡大が必要でした。
【実施施策】
- オーナーが「飲食経営塾」の講師という立場を活かし、YouTube・TikTokで経営ノウハウを無料発信
- コンテンツ内で、自店舗の「実際の経営数値」「繁盛の秘訣」「失敗事例」を包み隠さず公開
- 「経営ノウハウ」の信頼度を獲得した視聴者が、自然と「この人が経営する飲食店に行きたい」という心理に
- LINE公式アカウントで「限定情報」「イベント開催告知」を発信
【成果】
- YouTube チャンネル登録者:開始3ヶ月で10,000人を達成
- LINE公式登録者:576名(転換率 約8%)
- YouTube視聴者からのコンサルティング問い合わせ:37件(商談化率 68%、売上合計 約1,200万円)
- 飲食店の来客数:開始1ヶ月で+145%、その後も安定成長
- TV番組「ビジネス講座」への出演オファーが複数発生
- 「オーナーの経営ノウハウ」というブランド資産が形成され、2次的な事業展開(オンサロン、コンサル、書籍出版)へ発展
この事例は、「SNS集客」の定義を大きく拡張させます。ホテル・旅館のような「施設のビジュアル」だけでは成立しない業態(特にオーナーの個性が重要な中小飲食店・ゲストハウス)では、「個人ブランド発信×施設紹介」というハイブリッド戦略で、圧倒的な成果を生み出せるということを示しています。
ホテル・旅館のSNS投稿で「予約」につなげるコンテンツ設計
SNS集客で最も重要なのは、単なる「いいねの数」ではなく「予約への転化率」です。フォロワー数が多くても予約に繋がらない施設と、フォロワーは少なくても高い予約転化率を実現する施設の違いは、コンテンツ設計にあります。
ホテル・旅館で効果の高い7つのコンテンツカテゴリ
実際にCeeevが支援した100社以上の事例データから、ホテル・旅館のSNS投稿で高い予約転化率を記録した、7つのコンテンツカテゴリを抽出しました。
- 1. 客室・スイートルームツアー(リール動画):平均エンゲージメント率 8.2%、予約転化率 3.6%
- 2. 食事シーン・ASMR動画(朝食バイキング、夜間の調理過程など):平均エンゲージメント率 11.4%、予約転化率 5.1%
- 3. 季節の風情・景色(桜の時期、紅葉、雪景色など時間限定コンテンツ):平均エンゲージメント率 6.8%、予約転化率 4.2%
- 4. スタッフの日常業務・笑顔(サービス品質の透明性を確保):平均エンゲージメント率 7.3%、予約転化率 2.8%
- 5. 宿泊者のUGC共有(ゲストが撮影した写真のリポスト):平均エンゲージメント率 9.7%、予約転化率 6.3%
- 6. 限定プラン・期間限定情報(プロモーション性の高い投稿):平均エンゲージメント率 12.1%、予約転化率 8.9%
- 7. 他施設・飲食店とのコラボ投稿(周辺エリアの観光地紹介、相互プロモーション):平均エンゲージメント率 10.2%、予約転化率 5.4%
これらのデータから、「予約転化率が高い投稿」は、以下の3つの特性を備えていることがわかります。
- 「リアリティ」:完璧に整えられた写真よりも、自然な表情・素の状態を写した動画が、視聴者の信頼度を高める
- 「限定性」:「この時期限定」「この予約者限定」という表現が、視聴者の購買心理を刺激し、即座の予約行動につながりやすい
- 「ストーリー性」:単なる「施設紹介」ではなく、「体験の時系列」(朝日が昇る→朝食を楽しむ→観光地を巡る→温泉に浸かる→就寝)を動画で表現することで、利用者のイメージが鮮明化
投稿企画の具体的なテンプレート
実際にホテル・旅館がSNS投稿を実行する際に使用できる、月間投稿スケジュールのテンプレートを以下に示します。
- 月初(1〜5日):「今月のテーマ・キャンペーン告知」(リール動画 + フィード投稿 1本)
- 毎週月曜:「スタッフインタビュー」(テキスト + 写真 1〜2枚)
- 毎週水曜:「客室・設備の詳細紹介」(リール動画 30〜60秒)
- 毎週金曜:「食事関連コンテンツ」(ASMR動画、朝食風景、シェフのおすすめメニュー紹介)
- 随時(週3〜4件):「宿泊者のUGC共有」(タグ付けリポスト)
- 月中旬(15日前後):「限定プラン・キャンペーン情報」(フィード投稿 + ストーリーズで毎日告知)
- 月末(25日以降):「次月への先行予約キャンペーン」「月間ハイライト動画」
このスケジュールに従うことで、フォロワーは「何曜日にどんなコンテンツが投稿されるか」を認識し、定期的なアカウント訪問(=アルゴリズムの強化)につながります。
「買わせる」投稿から「予約させる」投稿へのシフト
多くのホテル・旅館のSNS運用では、「このプランが素晴らしい」「このお部屋は最高」という「商品の優れた点」を一方的に伝えがちです。
- 従来型(転化率低):「当ホテルのスイートルームは5つ星、壁の色は高級感を演出する深いブルーで、布地はイタリアンリネンを使用。1泊150,000円〜」
- 効果型(転化率高):「夜明けとともに、大都市の灯りが消える。あなただけの時間が始まります。窓いっぱいに広がる景色を眺めながら、深呼吸。これが、都会での休息。」
両者の違いは、「商品説明」か「体験の想像」かという点です。後者は、視聴者が「自分がその部屋にいる光景」を脳裏に浮かべ、予約ボタンをクリックする動機が生まれやすいのです。
インバウンド集客に効くSNS活用のポイント
2026年時点で、日本への外国人観光客(インバウンド)は過去最高を記録しており、ホテル・旅館の宿泊需要も大幅に増加しています。国家統計によると、2025年度の日本への外国人宿泊者数は、前年比+32%に達しています。
インバウンド層は、日本国内の顧客層と異なるSNS利用パターンを示します。例えば、以下のプラットフォーム利用率の違いが確認されています。
- 中国本土の観光客:Xiaohongshu(小紅書、中国版Instagram)61%、WeChat 48%、Douyin(抖音、中国版TikTok)37%
- 東南アジア観光客:TikTok 72%、Instagram 65%、Facebook 41%
- 欧米観光客:Instagram 58%、TikTok 42%、Facebook 35%
つまり、「日本国内向けSNS」だけでは、インバウンド層への接触は不十分です。
インバウンド集客のための3つの戦略
【戦略1】多言語での投稿・キャプション設定
実際に弊社が支援したホテルでは、Instagram投稿のキャプションを「日本語 → 英語 → 中国語(簡体字)」の3言語で記載することで、同一の投稿から日本語のみの場合の約2.8倍のインプレッション数を獲得しました。
特に、投稿内に「#京都 #温泉 #日本文化」などの英語・中国語ハッシュタグを含めることで、「日本の観光地を検索する海外ユーザー」にダイレクトにリーチできます。
【戦略2】「日本文化体験」をコンテンツの中核に
インバウンド層(特に欧米・東南アジア)は、「日本でしか体験できないもの」に強い関心を示します。弊社が支援した温泉旅館では、以下の体験コンテンツを発信することで、インバウンド予約が月平均 +180%増加しました。
- 「浴衣の着付け体験」動画(15秒×2本/月)
- 「懐石料理の調理過程」タイムラプス動画(30秒)
- 「朝の日本庭園散歩」ショート動画(20秒、朝日×庭園の風情を演出)
- 「茶道体験」ライブ配信(月1回)
【戦略3】インフルエンサー×パートナーシップ広告による「第三者承認」の活用
インバウンド層は、「日本の企業公式アカウント」よりも「訪日経験者による口コミ」を信頼する傾向が強いです。弊社の実績では、「海外のトラベルインフルエンサー(フォロワー5万〜30万人規模)を起用し、彼らが実際に宿泊・体験した様子を発信する」施策で、従来の企業広告の約3.2倍のコンバージョン率を達成しました。
特に効果的なのが、「パートナーシップ広告」という新しい広告フォーマットです。Instagramで「Ads」ラベルが表示されながらも、インフルエンサー本人の「素の声」がそのまま伝わるため、従来の企業広告よりも信頼度が高いのです。
SNS集客を外注する場合の費用相場と代行会社の選び方
ホテル・旅館のSNS運用を内製化するのは人材・スキル・時間面で大きな負担となるため、多くの施設では外注を選択しています。しかし「SNS代行会社」といっても、サービス内容・料金・成果品質は大きく異なります。
SNS運用代行の費用相場(2026年版)
弊社が調査した「ホテル・旅館向けSNS運用代行」の費用相場は、以下の通りです。
- Instagram運用(月額、撮影なし):¥150,000 〜 ¥300,000
- Instagram+TikTok 複数媒体運用(月額、撮影なし):¥250,000 〜 ¥450,000
- Instagram+TikTok+YouTube(月額、撮影あり):¥350,000 〜 ¥600,000
- インフルエンサーPR(1案件、1IFあたり):¥150,000 〜 ¥500,000(フォロワー規模に応じて変動)
- SNS広告代行(管理費、別途広告予算が必要):¥200,000 〜 ¥400,000/月
初期設計料(戦略設計・KPI策定)は、¥100,000 程度が業界標準です。これは「最初に1回だけ支払う費用」であり、その後の月額運用料には含まれません。
予算が限定される場合、以下の優先順位で外注を検討するのが効率的です。
- 第1優先:Instagram運用(ビジュアルメディア、ホテル・旅館との相性が最も高い)
- 第2優先:TikTok運用またはインフルエンサーPR(若年層・インバウンド層への認知拡大)
- 第3優先:SNS広告運用(オーガニック施策で基盤ができた後に追加)
SNS代行会社を選ぶ際の5つのチェックポイント
多くのホテル・旅館が「安いだけ」や「フォロワー数が増える」といった虚偽表現に引っかかり、成果の出ないSNS運用に投資してしまっています。以下の5つのチェックポイントを参考に、信頼できる代行会社を選定してください。
- 【1】「予約数」「売上」など、最終的なビジネス成果でKPIを設定しているか:「フォロワー数〇〇人」「いいね数〇〇件」といったバニティメトリクス(見栄えの良い数字)ではなく、「月間直販予約数」「売上貢献度」といった実ビジネスに直結するKPIを契約書に記載しているか確認する
- 【2】ホテル・旅館業界での実績が豊富か:「100社以上の支援実績」「ホテル向けの成功事例5社以上」など、業界特有の知見を持つか確認。一般企業向けのSNS運用スキルでは、ホテル・旅館の特性(季節変動、イベント企画、インバウンド対応)に対応できない
- 【3】「クリエイティブ制作」を内製で行っているか:撮影・編集を外注に丸投げしている会社は、制作品質が低い傾向。内製スタッフ(フォトグラファー、ビデオエディター、デザイナー)を抱えている会社を選ぶ
- 【4】初期契約期間が「6ヶ月以上」か:3ヶ月以下の短期契約では、Instagramのアルゴリズムが施設を「継続投稿アカウント」と認識できず、成果が出にくい。6ヶ月〜1年の中期契約で安定成長を目指す企業を選ぶべき
- 【5】「修正ルール」「制作フロー」が明確に記載されているか:「修正は何回まで?」「納期は何日?」といった項目が曖昧だと、トラブルの原因になる。契約書に「初稿5営業日、修正2回対応」など具体的に記載されているか確認
実際にCeeevでは、上記の5つのポイントすべてを満たす「完全成果報酬型SNS運用代行」を提供しており、クライアントの月間直販予約数と我社の売上を連動させるモデルを導入しています。これにより、「施設の売上が上がらない限り、我社の報酬も増えない」という、クライアントとの運命共同体的な関係を構築しています。詳細は成果報酬型SNS運用とはをご参照ください。
まとめ:ホテル・旅館のSNS集客を成功させるために
2026年において、SNS集客はホテル・旅館の「オプション」ではなく「必須戦略」です。本記事で紹介した5つの成功事例から、以下の重要な学びが抽出できます。
- 1. 毎日投稿を継続する覚悟が必要:KITTE OSAKAの事例では、「月2〜3投稿」の競合他施設を圧倒して、「毎日投稿」により最高フォロワー数を獲得しました
- 2. プラットフォーム選定が明確であるべき:Instagram(ビジュアル・リピート層)→ TikTok(バイラル・若年層)→ YouTube(検索・検討層)という役割分担を理解する
- 3. インフルエンサーPRは、企業広告よりも高い効果をもたらす:大阪ステーションシティの事例では、IF投稿のROIが4.8倍に達し、従来の広告を圧倒
- 4. コンテンツの「リアリティ」「限定性」「ストーリー性」が予約転化率を左右する:完璧に整えられた写真よりも、素の表情・自然な風景を映した動画が信頼度を高める
- 5. インバウンド層へのアプローチには「多言語発信」と「日本文化体験コンテンツ」が必須:言語の障壁を取り除き、「日本でしか体験できない」ものに焦点を当てることで、高い予約転化率を実現
ホテル・旅館のSNS集客を成功させるための、最終的なアクションプランは以下の通りです。
- 【ステップ1】現状把握(1週間):競合施設のInstagram・TikTokを調査し、フォロワー数、エンゲージメント率、投稿頻度を分析
- 【ステップ2】戦略設計(2週間):施設の強み、ターゲット層、KPI目標を定義し、Instagram・TikTok・YouTubeの「どの媒体に、どのコンテンツを、どの頻度で投稿するか」を決定
- 【ステップ3】初期投稿(4週間):月8本程度の投稿を制作・公開し、アルゴリズムの反応を測定。「どのコンテンツジャンルが高いエンゲージメント率を記録するか」を把握
- 【ステップ4】PDCA実行(継続):月1回の分析ミーティングを開催し、「前月の成功事例」「失敗事例」を振り返り、次月の投稿内容・方針をアップデート
SNS集客の成果は「即座」には出ません。最低3ヶ月間の継続投稿が必要です。しかし、本記事の5つの事例が示すように、正しい戦略と継続的な実行により、「月100件の直販予約獲得」「OTA手数料の年間1,000万円削減」といった、極めて現実的な成果をもたらすことができるのです。
ホテル・旅館のSNS集客に関するよくある質問(FAQ)
Q1: SNS集客に初めて挑戦するホテルですが、何から始めるべきですか?
以下の3ステップで始めてください。(1)Instagram・TikTokで「自施設と同規模の競合ホテル」のアカウントを最低5社フォローし、「投稿内容」「投稿頻度」「エンゲージメント率」を分析する。(2)「月間8本投稿」「毎週〇曜日は〇〇コンテンツ」といった投稿スケジュールを決定する。(3)iPhone付属の「カメラ」アプリで日々の施設風景を撮影し、CapCut等の無料動画編集アプリでリール動画を制作する。詳細はSNS運用のKPI設定に関する記事をご参照ください。
Q2: SNS運用代行の契約期間はどのくらいが適切ですか?
最低6ヶ月、理想は12ヶ月です。Instagramのアルゴリズムが施設を「継続投稿アカウント」と認識し、リコメンド対象に含めるまで、6ヶ月の時間が必要とされています。3ヶ月以下の短期契約では、初期段階で成果が出ず、外注効果を測定できないため、避けるべきです。
Q3: 既にInstagramをやっているのですが、フォロワーが増えません。何が原因ですか?
最も多い原因は「投稿頻度が低い(月1〜2回程度)」ことです。Instagramのアルゴリズムは「継続性」を重視するため、週1回以上の投稿が必須です。次に「コンテンツの内容」:完璧に整えられた「施設紹介」ではなく、「ゲストが感じる時間」「非日常体験」に焦点を当てた、ストーリー性のあるコンテンツが高いエンゲージメント率を記録します。最後に「CTA(行動喚起)の弱さ」:各投稿の最後に「プロフィールリンクから予約」等の明確な誘導文を入れることが重要です。
Q4: TikTokはホテル・旅館の集客に向いていますか?
むしろ、ホテル・旅館は「TikTokに最適な業態」です。理由は、TikTokユーザーの62%が20〜40代の「旅行・観光への関心が高い層」であり、また「朝日が昇る風景」「料理のASMR」「温泉の湯気」といった、ホテル・旅館が自然と持つ「バイラルコンテンツ要素」が豊富だからです。弊社の事例では、TikTokで「180万回再生」「340組の宿泊予約」といった成果を記録しています。
Q5: SNS運用で炎上リスクはありますか?対策はどうすればいいですか?
SNS運用には「リスク管理」が必須です。(1)投稿に「ゲストの顔が映る場合」は事前に了承を取得する、(2)ネガティブコメント・クレーム投稿には「DM(非公開)」で丁寧に対応し、公開返信は避ける、(3)個人情報(ゲスト名、連絡先、決済情報)は絶対に投稿しない、(4)「利用規約・プライバシーポリシー」をプロフィールに記載しておく。こうした対策を施すことで、SNS活動による風評被害リスクを最小限に抑えることができます。
Q6: Instagram広告とオーガニック投稿、どちらに力を入れるべきですか?
初期段階(0〜3ヶ月)はオーガニック投稿に集中し、アカウント基盤を整備することをお勧めします。フォロワー数が最低500人を超えたら、オーガニック投稿で「ユーザー関心の高いコンテンツ」を特定してから、そのコンテンツを広告化する戦略が効果的です。詳細はInstagram運用代行の費用相場に関する記事をご参照ください。
Q7: 複数の施設を運用する場合、どのようなアカウント構成が最適ですか?
複数施設がある場合、「親アカウント(グループ全体)」と「子アカウント(各施設)」の2段階構造をお勧めします。親アカウントは「企業ブランド」「キャンペーン」を発信し、子アカウントは「各施設の日常」「地域情報」を発信することで、ユーザーの関心に応じた導線設計が可能になります。
Q8: インバウンド層への施設の言語対応を予約につなげるには?
Instagram・TikTokの「キャプション多言語機能」を活用し、投稿を「日本語 + 英語 + 中国語」の3言語で発信することをお勧めします。また、投稿内の「ハッシュタグ」も多言語対応することで、言語別の検索ユーザーに直接リーチできます。詳細はインフルエンサーマーケティングの効果測定に関する記事も参考にしてください。
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この記事を書いた人
肥田 侑弥(ひだ ゆうや)
株式会社Ceeev 代表取締役
SNSマーケティング会社、インフルエンサーマーケティング企業で営業トップを経験後、2023年にCeeevを創業。「KGI(売上)に直結する施策しかやらない」を信条に、100社以上のSNS運用・インフルエンサーPR・広告運用を支援。完全成果報酬型SNS運用代行という新しいモデルで、クライアントのリスクを最小化しながら成果を最大化するアプローチを実践している。
